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2008年8月29日 (金)

前澤工業株式会社

前澤工業株式会社 (東証一部: 6489)

2008年8月28日(木) 午前10時

八重洲富士屋ホテル 2階「櫻」の間

議決権を有する株主数: 4,939名

開会時点の出席人数: 67名(会社側発表)

フリードリンク: 会場入り口で紙コップ入りのお水とウーロン茶

事業報告: 社長(報告書朗読、スライド併用)

発言者: 1名

所要時間: 42分

お土産: ハーゲンダッツアイスクリーム券
     (ミニカップ 120ml×2個) 2枚

 官公庁向け主体の上下水道機器メーカー。2008年5月期は、
公共事業の抑制が響き、2期連続の減収、赤字決算。過去5年間で
3回の赤字。配当は別途積立金を繰越利益剰余金に振り替えて、据
え置く。

 --新任取締役候補で当社の株式をまったく保有していない人が
いる。

 「役員候補はすべて取締役になる法的な資格を備えており、取締
としての能力を持っている。株式を所有しているか否かは関係ない」

 最近ではストックオプション制度の普及、インサイダー取引規制の強化などのため、他社でも保有株ゼロの役員候補は決して珍しくないから、いまさら取り上げて追及するほどの問題ではないが、それにしてもこんなに開き直った答弁は聞いたことがない。

 --今期も赤字決算が続くのか。借金がなくて配当していればそれでよいと考えているのではないか。

 「90%以上官公需に依存する当社の経営環境は依然として厳しいが、採算を重視した選別受注、豊富な受注残の消化による売上増、工事進行基準の導入、コストダウン努力ととコストアップ分の価格転嫁、環境資源リサイクル事業、海外事業など民需に力を入れる、などで黒字転換が可能だ」

 --回答が抽象的だ。具体的な数字で示せ。

 「受注 342億円
  売上 412億円
  純利益  4.3億円
を計画している」

 当社の不振は官公需の減少という構造的要因によるにもかかわらず、質問者のいうとおり無借金なら不動産業者のように銀行の融資引き締めで資金繰りが行き詰ることはないし、内部留保を取り崩して配当しておけば株主からあまり苦情も出ないだろうという安易な姿勢が経営者にあるように見受けられる。ちなみに日経会社情報では今期も赤字予想。

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株式会社レイテックス

株式会社レイテックス (マザーズ: 6672)

2008年8月26日(火) 午前10時

多摩センター 京王プラザホテル多摩 4階 たまつばき

議決権を有する株主数: 3,370名

開会時点の出席人数: 18名(うち女性2名)

フリードリンク: 各座席にサントリー烏龍茶ペットボトル(350ml)
          株主懇談会中にサンドイッチとアイスコーヒー

総会の前: PRビデオ上映

事業報告: 社長(報告書朗読)

総会の後: 休憩10分の後同一会場で株主懇談会

発言者: 総会 6名
      懇談会 6名

所要時間: 総会 1時間11分
        懇談会 約1時間40分

お土産: パイロット ボールペン ドクターグリップ 1本

 シリコンウェーハ検査・測定装置の製造販売。このところ増収減益が続いていたが、2008年5月期は半導体市況の悪化からシリコンウェーハメーカーが予算執行の一部を一時的に見合わせるなどしたため赤字となり、無配。

 --前期業績不振の主要因として期中における営業方針変更の影響があるそうだが、どういうことか。

 「当初計画していた新規ウェーハ測定装置(ナノプロ)の拡販を、既に多数の販売実績を持つダイナサーチの販売に注力するように変更したが、ナノプロの減少分を補うほどダイナサーチの売上が伸びなかった。両者共通の材料ノビナイトの入手困難という事情もあったため、販売チャンスが出てきたダイナサイトに重点を置くことにしたもので、経営判断にミスはなかったと思うが、結果が悪かった」

 --業績不振なのに要員が増えている理由は。

 「株式会社ナノシステムソリューションズを完全子会社化して、その技術者を本体に吸収したためだ。彼らは、技術を高度化して、今後当社を発展させるのに必要な人員である」

 --借入金が47億もあるのは多過ぎる。

 「有利子負債の残高が大きいことは認識しており、経営方針として返済を進めていく」

 --現預金残高が少なすぎる。これでは業容拡大が不可能だ。

 「3月に15億のシンジケートローンの借入枠を銀行に設定してもらったのでいつでも利用できるが、5月末(決算時点)では使用していない」

 --毎回業績を下方修正しているが、見通しが甘いのではないか。

 「20年前に一人で始めた会社が大きくなったので、営業本部に権限を委譲し、自分が直接顧客に会って営業することはしなくなった結果、成約の見通しが分からなくなった。自分が直接営業するなら20億の案件を抱えていなければ売上10億の計画は立てられない。そういう姿勢がこれまでの営業本部長には欠けていたので、今期から自分が陣頭指揮を執ることにした。また丸紅テクノシステムと代理店契約を結び、商社の力も借りて顧客を開拓していく」

 近年の決算数値は芳しくないが、2社で全世界シリコンウェーハ市場のシェア60%を占める信越半導体とSUMCOをいずれも売り先に持つのが当社の強み。金融機関の支援も得ているようなので、長い目で期待できるか。

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2008年8月 1日 (金)

株式会社伊藤園

  株式会社伊藤園 (東証一部: 2593)

2008年7月29日(火) 午前10時

品川 グランドプリンスホテル新高輪 地下1階 飛天

議決権を有する株主数: 66,431名

開会時点の出席人数: 座席数約1,900がほぼ満席で第2、第3会場も設営

フリードリンク: ロビーで各種自社製飲料の紙パックから選択
          会場内でお代わりサービスも

総会の前: PRビデオ上映

事業報告: スライド、ナレーション使用(ほぼ報告書朗読)

発言者: 21名

所要時間: 2時間36分

お土産: 天然ミネラルむぎ茶 ティーバッグ 1l用20袋入
      プレミアムティーバッグ 1袋で2杯分 20袋入
      お~いお茶 ほうじ茶ティーバッグ 20袋入

 会場入り口で冷たいおしぼりのサービス。今年初めての試みのようだし、他社の総会でもあまり例がないのではないか。

 ここ数年順調な業績が続いた当社だが、2008年4月期は何とか増収こそ確保したものの、原材料高騰、販売競争激化に伴う販促費増、エネルギーコストの急騰などの影響で減益。

 --取締役22名は多過ぎる。報酬の負担も大きいのではないか。

 「ルートセールスをやっているためどうしても営業担当の役員が多くなる。人数は多いが役員報酬の総額は他社とあまり変わらない」

 --優先株は市場にまったく受け入れられていない。なぜ発行したのか。

 「優先株を発行した理由は以下の3点である。

(1) 消費財を扱っている企業として、個人投資家の選択の幅を広げ、個人株主を多く作りたい

(2) 米独伊などでは、すでに時価総額の10%程度の優先株市場がある

(3) タリーズその他買収した企業の将来の成長に必要な資金を調達するため。優先株の公募増資で得た資金でタリーズが発行していたコマーシャルペーパーを返済した

 一方、優先株不振の原因は以下の4点と考えられる。

(1) 日本では初めての種類株で認知度が低い

(2) トピックスに採用されていないため年金等機関投資家のインデックス取引の対象にならない

(3) 証券コードが5桁のため株価の検索ができなかったり、機関投資家のシステムが4桁コードの銘柄しか発注できなかったりする

(4) 規約上、種類株式への運用ができない機関投資家がある

 しかし個人株主比率が、普通株は30%なのに対し、優先株は40%であり、外人株主の比率も優先株の方が高いなど、すでに効果が出ている部分もある。今後何とか問題点を解決して、両者のかい離を小さくしていきたい」

 --損益計算書によると多額のたな卸資産廃棄損を計上しているが、これらの品をホームレスに食料を提供しているNPOなどに寄付したらどうか。

 「これまで実行したことはないが、今後の検討課題としたい。
前期は特に廃棄損が多かったが、今後は廃棄そのものを少なくするよう努力する」

 --防腐剤であるビタミンC無添加の麦茶に力を入れ、ビタミンC抜きの緑茶も開発してほしい。

 「ペットボトルの常温流通を前提とした場合、ビタミンC抜きの緑茶は技術的に難しい。なおビタミンCは防腐剤とは認識していない」

 --海外への具体的な展開状況はどうなっているか。アメリカだけでなく、豊富な剰余金を活用して中国での販売などに乗り出すべきだ。

 「2001年にニューヨークに会社を設立し、翌年中心街にレストランとティーショップを開設、ティーショップは7年連続ザガットの1位になった。当社がアメリカに力を入れているのは、米国人が太り過ぎで無糖の緑茶を必要としていることと、戦前すでに日本から米国へかなりの茶葉輸出実績があり、もともと緑茶を飲む習慣があったのが第二次大戦でなくなってしまったので、これを復活しようとしているのである。幸い今年は黒字化するものと予想されるので、新しい地域に進出すべく準備中である」

 --今年度第1四半期(5~7月)の実績はどうか。

 「5、6月はすでに新聞発表したが、正直言ってよくない。7月は現在進行中であり、ここで話すとインサイダー情報になるのでいうわけにはいかないが、ご存じのとおりの猛暑であり、一般に気温が26°から30°の間は炭酸飲料が売れ、30°を超すと無糖飲料に移るといわれていることからご想像いただきたい。
私がこんな元気な顔をしているのを見ても分かるでしょう」

 --上場企業なのに役員候補に社長の同族が多過ぎる。

 「伊藤園は実力主義を貫いている。同族でも能力のないものは採用しない」

 優先株発行を株価下落の元凶として役員の結果責任を問う声が多く出たが、最も重大な戦犯は5桁のコードを割り当てた東証ではないか。

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