株式会社三光マーケティングフーズ
株式会社三光マーケティングフーズ (東証二部: 2762)
2008年9月25日(木) 午前10時
新宿 京王プラザホテル 西館5階 エミネンスホール
議決権を有する株主数: 13,379名
開会時点の出席人数: 座席数約480の4割くらい
フリードリンク: ロビーのドリンクコーナーで冷たいウーロン茶
と緑茶
事業報告: 映像、ナレーション使用(事業報告の他、当社の歴史、同業他社との業況比較、当日のお土産紹介などを含む異例の長尺ビデオ)
質問: 文書によるもの 1件
会場での発言者 15名
所要時間: 2時間
お土産: 台湾の提携先美食達人社製のパイナップルケーキ
2008年6月期は増収減益ながら、原材料価格の高騰、食の安全性に対する不安感の高まり、人手不足による人件費や採用費の増加などの外食産業を取り巻く厳しい環境下では、他社比むしろ健闘の部類か。ガソリン価格上昇による郊外ロードサイド店の不振が、駅前一等立地ドミナント出店戦略の当社には、相対的に有利に働いたともいえよう。海外進出記念配当を実施。
--今後電撃ホルモンという新業態への進出を増やすというが、今までの居酒屋業態とはあまりに違い過ぎる。新規業態展開の基本方針は何か。
「駅前マーケットはすでに過当競争で、顧客のニーズも多様化しているので、駅前ドミナント戦略を進めていくためには新たな業態への進出がどうしても必要である。従来の居酒屋業態でもホルモン汁などのメニューは提供しているので、食材としてのホルモンを使用した専門性の強い業態を新たに始めたものである」
--客単価はどのくらいか。
「東方見聞録 2,900~3,000円
月の雫 3,200~3,300円
黄金の蔵 2,700~2,800円」
--格差社会で若い人は飲食に金を回す余裕がないので、居酒屋業態の将来には不安がある。ランチタイムの営業に乗り出すべきだ。
「定食屋の三光亭を展開する考えだが、まだ試行錯誤の段階だ」
--海外進出を決めたそうだが、今後国内とどちらに注力するのか。
「とりあえず台湾で85°Cという350店以上のチェーン店を持つ美食達人社と提携した。同社は上海、オーストラリアなどにも進出している。まず台湾からスタートして中国、韓国、シンガポールなど日本と共通した食文化を持つ国へ10~15年の長期的展望に立って出ていくつもりだが、まだ具体的に説明できる段階ではない」
--対処すべき課題として無駄の排除を掲げているのに、会場への案内、受付、会場内整理などの社員が多過ぎる。
「当社は夜型の商いなので昼間、体が空いている社員を動員した」
--常勤監査役が社外監査役なのはおかしい。
「監査役の社内・社外の要件は法律で定められていて、自社職員からの起用かどうかによる。問題の監査役は他社出身だが、現在は当社内に常駐している」
--役員が外部出身者ばかりだ。社員から登用しない理由は。
「ここ5~10年で急成長した会社なので、まだそこまで行っていないが、大卒新人を採用して育てている。すでに執行役員もいるし、その下の層も厚くなっているので将来は社員出身の役員も出てくると思う」
女性株主2人から注文した料理が出てくるまで時間が掛かり過ぎるというクレームがあった。
時間を十分掛けて丁寧に質疑応答を行う議事運営には好感が持てたが、株価低迷に関する不満など同じような発言を何人か繰り返すなど、株主側の質問のレベルにはいまいちの感あり。
外食産業の海外進出というとどうしても人口の多い中国に目が向きがちだが、まず台湾を手掛かりに進出先を広げていこうという当社の取り組みがどうなるか、今後の成り行きに注目したい。
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