11-31 株式会社伊藤園
11-31 株式会社伊藤園 (東証一部:2593)
第46回定時総会
2011年7月26日(火) 午前10時
グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール 3階 崑崙
金城の出席状況: 2年ぶり6回目
議決権を有する株主数: 82,937名
開会時点の出席人数: 座席数約2,500の5割くらい
第2会場、第3会場も用意
フリードリンク: 休憩コーナーで自社製飲料お一人様2個まで
会場入り口で冷たいおしぼりサービス
総会の前: PRビデオ上映
地震関係: 100万本以上の飲料水を被災地に直送
日赤を通じ義捐金1億円拠出
さらに8月末までお~いお茶など主力商品1本売上
ごとに1円を追加拠出
自動販売機の被害835台
釜石支店滅失による商品被害
人的被害はなし
事業報告: スライド、ナレーション使用(報告書朗読)
発言者: 15名
所要時間: 2時間6分
お土産: むぎ茶ティーバッグ 10袋
TULLY'S ハウスブレンド コーヒー粉 200g
Tea's Tea(ジンジャーチャイ) 粉末タイプ 4本
2011年4月期は昨年夏の猛暑もあり、2年連続の増収増益。
--荒茶、地下水の放射能汚染対策は?
「荒茶段階で放射能の全数検査を行い、地下水についても持ち運びのできるスペクトルサーベイメーターを使って現場で検査している」
--今後の海外戦略は?
「6月に売上高を2014年4,000億、17年5,00億とする中長期計画を発表したが、海外事業の売上割合は10%の計画。現在、北米、豪州、中国に拠点を持っているが、今後は人口増が予想され、若年層の比率が高い、中国以外のアジア諸国に重点を置く」
--今後の成長戦略として乳製品事業も重要だと思うが?
「最近買収したチチヤスは126年の歴史があり、実は日本で最初にヨーグルトを製造した会社でもある。当社としても、今後乳酸菌に力を入れていくとともに、東日本に強い当社と西日本のチチヤスそれぞれの営業網を活用した補完機能に期待している。
今後ともM&Aを模索していく」
--海外への販売だけではなく、原発汚染の問題を考慮し、海外で生産することも考えるべきだ。
「穀物中心に農産物の値上がりが激しい現状ではご説のとおりである。すでにオーストラリアで茶葉生産を開始しているが、今後さらに踏み込む必要があるかもしれない」
--不祥事を起こした市川海老蔵が舞台に復帰したが、再度当社のCMに起用するのか。
「現在契約は切れている。もしお客様が許すというならその時点で考えたい」
ーー普通株と優先株を一本化すれば増配できるのではないか。
「併合は種類株主全員の同意が必要なので不可能である。日本においてはこの種の優先株は当社だけだが、海外にはそれなりのマーケットがある」
--お茶には放射能を吸収する力があるので、お~いお茶濃い味を飲む人と飲まない人に分け、緑茶を飲めばすでに体内に入った放射能が排出されるか実験せよ。
「貴重なご意見だが当社が人体実験をするのは難しい」
--最近ペットボトルのお茶ばかり飲まれ、若い母親の中には熱いお茶までペットボトルのお茶を温めて作る人がいる。伝統的な日本のお茶文化の啓もう活動をせよ。
「社内でおいしいお茶の入れ方を指導する資格を持った人員の養成に取り組んでいる」
--三島市で開催された食育推進大会の参加者に配られた当社の製品が賞味期限切れだったため静岡県知事が激怒するという事件があったそうだが。
「静岡はお茶どころなのに静岡空港に当社がペットボトルのお茶の広告を出していることも問題になったが、世界のティーカンパニーとして、これを普通のお茶の広告に変更したところ知事には大変喜んでいただき、今は良好な関係にある。なお、知事は私(社長)の大学時代の恩師でもある」
--「買ってはいけない」という本に、当社のTea's Teaはカロリーを下げるために添加物を使っているから買ってはいけないと書いてある。
「その本は承知している。現在ローカロリー飲料はブームであり、すべて厚生労働省の承認を得た甘味料を使用しているが、本書の著者はそもそも低カロリー甘味料はすべてよくないという見解のようだ」
--最近当社の水素水という製品が放射性物質の影響を軽くするのではないかとNASAが研究を始めたそうだが。
「4年ほど前から製造しているが、大衆誌に放射線で傷ついたDNAを修復する効果があるという記事が出た。通信販売の方が適しているとみて店頭には出していない商品である。爆発するのではないかという向きもあるが、水素の量はごくわずかで、心配ない」
放射能汚染問題に関する質問が多かったが、今の時点では当然か。
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