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2011年12月25日 (日)

総会メイ問答集(2011年) 総会家金城編

総会メイ問答集(2011年) 総会家金城編

 株主総会・投資主総会でのあんなこと、こんなこと。珍問愚答に喝。名答弁にはあっぱれを。

◆震災被災者の支援(ヒューリック)

 --大震災のために1億の寄付は良いことだが、それだけでは足りない。社長はただちに石巻市へ飛んで、市長と面談し、破壊された魚市場の再建を請け負うべきだ。

 「当社は不動産会社で、ゼネコンではないので...........」

 株主総会にもいろいろな面で地震の影響が表れているが、こういう理解に苦しむ発言もある。

◆マック食べたし、病気は恐し(マクドナルドホールディングス)

 --優待目当てに株を買って今回が初めての総会である。一昨年心筋梗塞をやったため塩分を控えめにしているが、マックのポテトは塩分が濃すぎる。塩分ゼロにして、テーブルに塩を置き、各人好みの量を掛けて食べるようにはできないか。

 「塩分ゼロのフライドポテトを発売するつもりはない。様々な観点から最適な塩分を考えてやっている」(拍手)

 心筋梗塞をやった後優待目当てにマックの株を買うとは矛盾していないか。

◆AKIBAは場末か?(東急リアル・エステート投資法人)

 --東京都心5区と東急沿線を主な投資対象地域とするといいながら秋葉原のビルを取得したのはなぜか。東急リートのブランドイメージを傷つけるものだ。

 「秋葉原は千代田区である」

◆とんだ勘違い(SUMCO)

 --社外監査役T氏は今年で3年間続けて株主総会を欠席している。こんな人物を役員にしておいていいのか。

 「毎年出席しているし、今もこの席にいる」

 T氏、起立して一礼。

◆総会にも産業スパイ?(サンドラッグ)

 --グループの店舗展開に関する以前の総会での質問に対して、「なんでも屋にはならない。本来のドラッグストア事業の充実を図る」と回答したのに、ディスカウントストアのダイニックを傘下に入れたのはなぜか。

 「首都圏など人口密度の高いところでは今までどおり専門性の高いドラッグストアを展開していくが、人口密度の低いところではなんでも屋の中に医薬品の売り場を設けるやり方でないと厳しい。以前質問を受けたとき、すでに私の頭の中にはそうした考え方があったと思うが、総会にも常に同業者が何人か出席しているので本当のことはいえなかった」

◆役員の持ち株(日本エム・ディ・エム)

 --社長が自社株を15,930株しか持っていないのは少なすぎる。
会社の前途に自信がないのではないか。私ですら89,600株所有している。

 「役員持ち株会に入っているので年々増えてはいる。決して自信がないということはないので、誤解しないように」

 --S取締役は持ち株がゼロだ。役員持ち株会にも入っていないのか。役員として不適格だ。

 「同氏は社外取締役で、I社(当社筆頭株主)の社員である。
同社の社内規定では関係会社と利害関係を持たないため、その株式保有を禁止している」
 
 --I社に制度廃止を申し入れるべきだ。

 「申し入れはするが、同社は大企業であり、当社だけの都合で簡単に規定が変更されるとは考えられない」

◆自慢じゃないけど業界一(A.Cホールディングス)

  --赤字が続いているのに役員の報酬が高すぎるのではないか。

 「自慢ではないが報酬は業界最下位と思っている。営業損益はこれで3年連続の赤字だが、この間リーマン・ショック、東日本大震災や原発事故があって、ゴルフ場の入場者数が減っている。
今後は中核のゴルフ・リゾート事業、リアルエステート事業に注力してなるべく早く黒字化したい」

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11-47 株式会社東京一番フーズ

11-47 株式会社東京一番フーズ 
               (東証マザーズ: 3067)

第13回定時総会

2011年12月24日(土) 午前10時

新宿 ハイアット リージェンシー東京 地下1階 「白鳳」

金城の出席状況: 2年ぶり2回目
  
議決権を有する株主数: 1,470名

開会時点の出席人数: 37名(うち女性8名)

フリードリンク: 受付でエビアン330ml入ペットボトルを配布

事業報告: 社長(報告書朗読)

発言者: 3名

所要時間: 50分

お土産: ふぐのひれ(ひれ酒用)

 2011年9月期は震災直後の3、4月の売上高が大きく落ち込んだ影響もあり、3年連続の減収で3年ぶりの経常損失となった。無配継続。

 --M非常勤監査役は前期の取締役会18回中4回、監査役会10回中3回も欠席している。報酬が少なくてやってられないということか。本人の釈明を聞きたい。

 「監査役会の規定で株主総会での質問には常勤監査役から答えることになっている」

 (常勤監査役)
 「取締役会、監査役会の予定が急に変更になり、既に別の予定が入っていたため出席できなかったものである」

 --出店エリアが関東だけだが、名古屋や関西方面へ進出する考えはないのか。

 「自分は大阪出身で関西の業界事情はよく承知している。現在大阪と東京のふぐ消費量は7:3程度であるが、経済規模からいけば逆であってもおかしくないので、まだまだ関東圏には出店余地があるものと考えている」

 最近、長年業績低迷が続いているのに「今年は」大震災の影響で不振だったと釈明する企業が多いようだ。

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2011年12月22日 (木)

11-46 株式会社A.Cホールディングス

11-46 株式会社A.Cホールディングス
               (ジャスダック: 1783)

第66回定時総会

2011年12月22日(木曜)午前10時

芝公園 メルパルク東京 4階 孔雀の間 

金城の出席状況: 初めて 

議決権を有する株主数: 13,413名 

開会時点の出席人数: 13名(うち女性1名)

フリードリンク: なし 

事業報告: 社長

発言者: 3名

所要時間: 41分

お土産: なし 

 ゴルフ・リゾート、ファイナンス、インベストメント、建設、リアルエステートなどに多角化。2011年9月期は営業・経常段階では赤字ながら貸倒引当金戻入、持分法過年度修正益、競売による配当益などの特別利益で5年ぶりに純利益計上。無配継続。

 --赤字が続いているのに役員の報酬が高すぎるのではないか。

 「自慢ではないが報酬は業界最下位と思っている。営業損益はこれで3年連続の赤字だが、この間リーマン・ショック、東日本大震災や原発事故があって、ゴルフ場の入場者数が減っている。
今後は中核のゴルフ・リゾート事業、リアルエステート事業に注力してなるべく早く黒字化したい」

 --取締役が全員自社株を1株も持っていない。

 「当社は持ち株会社である。インサイダー問題もあるのでなかなか株式取得が難しいが、検討させていただく」

 --当社の株主優待は本社へ電話で申し込んで割引を受ける方式だが、どうして優待券を郵送できないのか。

 「経費等の問題で優待券の発送を行っていないが、来期から前向きに検討する」

 --購入以来株価は10分の1になった。1株30円とは恥ずかしい限りではないか。上場廃止という最悪に事態もあり得る。

 「上場廃止にならないよう一生懸命頑張ります。現在体制再構築中なので爆発的な業績向上は無理でも、着実な上昇を期待している」

 純利益計上の原因となった特別利益の内容については説明も質問もなし。セグメント別にみるとゴルフ・リゾート、ファイナンス、建設と軒並み営業損失で、インベストメント事業からは撤退。
不振はすべてリーマン・ショック、大震災など外部要因のせいで、収益改善には具体策なく、ただ頑張るというのみ。

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2011年12月15日 (木)

11-45 株式会社アスコット 

11-45 株式会社アスコット (ジャスダック: 3264)

第13回定時総会

2011年12月15日(木曜) 午前10時

「新宿ファーストウエスト」 3階 

金城の出席状況: 初めて 

議決権を有する株主数: 1,646名 

開会時点の出席人数: 7名(うち女性0)

フリードリンク: 会場入り口でevian330mlを配布 

事業報告: スライド、ナレーション使用(報告書朗読)

発言者: なし

所要時間: 24分

お土産: なし

 東京都心部エリアにおける分譲マンション開発事業中心の不動産会社。期中に大型物件の販売があるかどうかで売上の増減が激しい。2011年9月期は増収で3年ぶりに黒字転換も無配継続。

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2011年12月14日 (水)

11-44 株式会社夢テクノロジー

11-44 株式会社夢テクノロジー
               (ジャスダック: 2458)

第23期定時総会

2011年12月14日(水曜)午前9時30分

大塚3丁目ビル6階 会議室 

金城の出席状況: 初めて 

議決権を有する株主数: 934名 

開会時点の出席人数: 11名(うち女性0)

フリードリンク: なし
 
事業報告: 会長(報告書朗読)

発言者: 1名

所要時間: 31分

お土産: なし

 旧フルキャストホールディングスグループの技術者派遣会社フルキャストテクノロジーがTOBで夢真ホールディングスの傘下に入り、商号変更。2011年9月期は減収、経常減益で事業整理に伴う特別損失を計上したため最終損益は2期ぶりの赤字。無配継続。

 冒頭、議長が「当社の定款上、社長が議長とされているが会長である自分が代わってつとめる」と宣言。

 --なぜ定款に反して会長が議長になるのか。

 「会長である自分の方がより客観性のある立場で業務に携わっており、社長より会社のことをよく分かっているからである」

 --貸借対照表に5億の関係会社短期貸付金が計上されている。
日経会社情報によると親会社の夢真ホールディングスは連続して配当しており、前9月期も増収増益なのに、どうして赤字の当社が貸付を行わなければならないのか。

 「親会社は当社の株式の84.65%を保有しているが、当社は親会社から重要な制約を受けておらず、当社の取締役会で十分ガバナンスができている」

 よく考えるとどちらも回答になっていない。

 社長が体調不良で会長が代行するならともかく、社長が出席しているのに定款を無視して会長が議長席につくのはおかしい。ひな壇の役員席には、取締役、監査役などと役職のみが表示されており、他社のように各役員個人の名前が出ていなかったが、取締役の定員と札の数が一致していたので社長も在席していたのは間違いない。

 各議案に対して2名の出席者から熱烈な拍手があり、役員報酬の大幅カットと会計監査人の交代などを決議して閉会。その後この2名が新任取締役(増員)としてあいさつしたが、議案に添付された資料によると両名とも持ち株ゼロ。つまり株主でないのに積極的に議事にかかわったことになり、おかしいのではないか。

 親会社の持ち株シェアが圧倒的なので、どちらに転んでも結果は分かっているが、だからといって総会運営がいい加減でよいということにはならない。TOBの際、上場廃止の可能性も取りざたされたらしいが、こういうことをしていては上場維持の意義も問われよう。

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2011年12月13日 (火)

11-43 日本リテールファンド投資法人 

11-43 日本リテールファンド投資法人 
        (東証不動産投資信託証券市場: 8953)

第8回総会

2011年12月13日(火) 午前10時

丸の内 東京會舘11階 「シルバールーム」

金城の出席状況: 連続3回目

議決権を有する投資主数: 18,541名
                  (前回比+7,471名)

開会時点の出席人数: 座席数約200の5割くらい

フリードリンク: 会場入り口でVolvic 330mlを配布

総会の後: 休憩10分の後同一会場で運用状況報告会
      
発言者: 総会 8名(前回比+5名)
     報告会 6名(前回比△4名)

所要時間: 総会 41分(前回比△1分)
      報告会 約55分

お土産: 東京會舘の菓子折(プティガトー)

 2011年8月期は減益で、分配金は上場以来の最低レベルだが、12年2月期、8月期は連続増益予想を公表済み。状況報告会では前々期の特殊要因(物件売却益)が無くなったのが前期の減益理由とのみ説明し、創立以来比較的安定した業績を上げていることを強調していた。

 --定款の「国内において募集される投資口に関する条項」を変更する議案が上程されているがどういうことか。

 「関連法案の改正に伴うもので、増資の都度発行する投資口総額の50%以上を国内で募集する必要があったのが、累積で50%以上であればよいことになったのに対応した」

 --50%のしばりは募集の際だけか。

 「そのとおりである。その後市場で外国人に50%以上まで買われても問題はない。航空業界のような外人持株比率の制限はない」 

 --規約改正のメリット、デメリットは?

 「規制が緩和されたため自由度が増し、金融情勢に応じた柔軟な対応が可能になる」 

 --海外市場に上場する可能性は?

 「現状具体的に検討はしていない。メリットはあっても上場維持のコストを勘案すれば特に必要ない。東証のみの上場でも外国法人の所有口数比率は36%程度ある」

 --同じく定款を排出権に投資することができるように変更する議案が提出されているが、REITが排出権に投資することには違和感を感じる。

 「地球温暖化対策として事業所別の排出権規制が強化されつつあり、将来ショッピングセンターなどで、条件をクリアするためには排出権を購入する必要が生じるかもしれないと考えたものである」 

 --新任役員候補者が当法人の投資口を持っていない。もともと保有していないのか。就任を控えて処分したのか。

 「インサイダー情報を利用しうる者は投資口の所有は控えるのが妥当と考え、内規で所有を禁止し、毎年取締役会で確認している。過去の所有歴については個人のプライバシーの問題なので答えられない」

 --監査法人に対する報酬の上限を決算期ごとに2,000万円としているが、法律の規定によるものか。

 「法的な規制はない。個別に業務の質を勘案して決定している。ちなみに前8月期の支払額は1,650万円であった」

 --今後も大型SC中心に投資していくものと思うが、都市型、郊外型の割合についてはどう考えているか。

 「都市型の方がCAPレートが低いので、最近の増資資金で
購入した物件は郊外型の方が多い。以前はイトーヨーカ堂、イオンなどとのマスター契約が多かったが、最近は各テナントとの直接契約に変えている」

 --物件を売却した際の損益が分配金に与える影響は?

 「REITは利益の90%以上を分配しないと課税されるので、売却益は原則として全額分配する。逆に売却損が出たら分配金が減ることになるが、当法人はラサール・ジャパンと合併した際の負ののれん代がまだ69億あるので、その範囲内では減配しないですむ」

 --テナント東急ハンズとの間で賃料に関する訴訟になっているそうだが、どんな状況か。今後も同様な訴訟問題が発生する可能性は?

 「相手から起こされた訴訟であるが、現在進行中の案件について詳しく申し上げるわけにはいかない。先のことについては断言できないが、創立後10年間で訴訟は本件のほかに購入物件についていた訴訟を引き継いだのと2件だけである。

 --日銀によるREIT購入のテコ入れ策は効果があったか。

 「一昨年10月に500億で基金創設、東日本大震災の後に1,000億に増枠、現在は1,100億で、すでにその6割が発動されている。どの銘柄を買ったかは公表されないが、購入金額はその日のうちに発表される。個人的な認識としては力強い効果があり、特に地銀や海外投資家などに安心感を与えたと思う」

 --資産運用会社、三菱商事・ユービーエス・リアルティーに対する報酬は。

 「物件取得価格の0.8%と資産総額の0.6%である。資産売却額に対する報酬はない」

 REITの総会としては珍しく活発な質疑応答があり、質問には一部初歩的なものもあったが、おおむね充実した内容であったと思う。

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