12-15 株式会社 SUMCO
12-15 株式会社 SUMCO (東証一部: 3436)
第13期定時総会
2012年4月26日(木曜) 午前10時
芝公園 メルパルクホール
金城の出席状況: 2年連続4回目
議決権を有する株主数: 56,140名(前年比△3,333名)
開会時点の出席人数: 1階(約1100席)の1割くらい
フリードリンク: ロビーで日本茶のペットボトルを配布
(い・ろ・は・す280ml)
総会の前: 会社紹介ビデオ上映
ロビーに製品など展示
事業報告: スライド、ナレーション使用(報告書朗読)
発言者: 11名(前年比△2名)
所要時間: 1時間42分(前年比+19分)
お土産: 村岡屋(佐賀)の菓子折(和菓子)
2012年1月期は減収、3期連続赤字で無配継続。事業報告の最後に全役員が起立しておわび。
--従業員の希望退職を募ったのか。
「基本的には社内およびグループ企業への配置転換を行うが、家庭の事情等で異動できない人は希望退職とすることも考えている」
--対処すべき課題に450mmウェーハの生産開始が入っていないがどうなっているのか。
「時期は少し遅れているが技術的な問題については手を緩めていない。2015~16年ころには品質的に向上し、数量も増えてくると思う」
--3年間赤字続きで、その間莫大な設備を廃棄している。三菱・住友の親方日の丸ではないか(拍手)。
「申しわけない。リーマン・ショックを境として半導体需要が激減し、価格が半分以下になってしまった。設備投資の凍結、固定費の削減など努力したが、大震災、円高の追い打ちがあって対応しきれなかった。マーケットがこのまま推移しても利益を出せる体制を作るのが今回の事業計画の目的である」
--ソーラー事業から撤退するというが半年前にはクリーンエネルギーとして力を入れるといっていたではないか。一部の欧州メーカーこそ撤退しているが、日本では太陽光発電の電気買い取り価格が1キロワット時あたり42円と決まったところで、まだまだこれからだ」
「当社の製品は世界でも例を見ない優れた技術であるが、価格が下がり過ぎてどうにもならない。断腸の思いで撤退を決断した」
--住友金属、三菱マテリアルは大株主として業績不振の責任があるのに優先株の割り当てを受け、我々一般株主に優先して配当を受けるのか。
「A種優先株式は普通株に優先して2.5%の配当を受け、配当可能利益が出ない場合は繰り越されて累積する。基本的に成長資金が必要だが、借入金で調達するとかなりコストが高くなるし、自己資本比率も低下してしまうので優先株式にせざるを得なかった。非常に厳しいネゴの末に決定した条件で、払い込み金額については第三者算定機関であるみずほ証券に価値評価を依頼した」
--事業報告のナレーションを外部に依頼するのはやめろ。爪に火を灯すような努力が必要だ。
「貴重なご意見ありがとうございます」
出席人員比座席数過大な総会会場なども再考の余地があるのではないか。
--黒字化の計画は?
「中期損益見通しでは2012年110億、13年320億、14年450億の経常利益を計画」
まさに総会当日に再生可能エネルギーの全量買い取り制度で買い取り価格が発電事業者に有利な条件で決まったと報道されたこともあり、ソーラー事業から撤退するという決断に対して何となく釈然としない思いを抱いた株主も多かったようで、繰り返しその真意を問う質問が出た。「断腸の思い」という言葉に支援を受ける立場として出資者の意向に背くわけにはいかなかったという無念の気持が込められていると見るのは深読みに過ぎるか。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)
最近のコメント