2019年4月 6日 (土)

総会家金城 番外篇その10 お土産

総会家金城 番外篇その10 お土産

 ――なぜ総会でお土産を出すのか。

 「せっかくおいでいただいたのだから、せめて交通費分くらいはお返ししたい」

 ――なぜお土産を出さないのか

 「出席しない(あるいはできない)株主し対して不公平になるから」

 こういったところが、総会での最大公約数的な質疑応答か。

 最近、株主懇談会同様お土産も減少傾向にある。一社が中止に踏み切ると付和雷同してわれもわれもと廃止に走るのもまったく同じ構図。ただ一部の食品メーカーを中心に自社製品の配布を続ける企業があるので、懇談会ほど激減はしていない。


 お土産の中身はやはり菓子折など飲食料品が多い。東日本大震災後数年間は東北産品を出す企業が増えたりした。そのほか、クオカード、商品券、外食産業の自社店舗飲食券あるいは割引券など金券類はかさばらないのがいい。あまり重い物をもらうと持ち帰るのが大変。毎年鉢植えの花をくれる企業があったが、正直なところありがた迷惑。


 ところで自社製品や総会会場の商品(ホテルのクッキーなど)はいいとして、事前に調達しておく場合は出席人数の読みが難しそう。予想外に出席者が多かったため、用意した品物が足りなくなり、一部の株主には住所、氏名を書き出してもらい、後日郵送という事態に出会ったこともあった。


 渡し方としては先渡しと後渡しがあり、お土産本来の趣旨からすれば、すべてが終わってお帰りになるとき差し上げるのが筋であろうが、そうすると出口がかなり混雑するので、入場の際受付で先に渡してしまった方がスムーズに行く。ということで、最近は先渡しの方が多くなっているような気がする。

 

 

 

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2019年3月16日 (土)

総会家金城 番外編その9 株主懇談会

 「以前は総会の後に株主懇談会が開かれることがあった」と過去形で書きたくなるくらいに、ここ数年で株主懇談会は激減してしまった。今や完全に絶滅危惧種である。もちろん後述するとおり廃止されるにはそれなりの理由があるのだが、それにしても1社が止めると、われもわれもと追随する自主性のなさはどうかと思う。

 株主懇談会の形式はいわゆる立食のパーティーがほとんどだが、中には弁当や軽食のパックを配るやり方もある。アルコールは出す場合と出さない場合があるが、ややノンアルコールの方が多いかという感じ。最大の問題点は、懇談会といいながら飲食に忙しくて、なかなか同席している会社側の役員や幹部職員と「懇談」する余裕がないということ。

 そもそも一時株主懇談会がブームになったのは、開かれた株主総会ということがいわれ、会社関係者以外の一般株主の出席が奨励されたとき、出席人数が多いほどいい総会だという勘違いが広まり、言い方は悪いが手っ取り早く「餌で釣」って人集めしようとしたからではないか。事実、懇談会のおかげで、はるかに株主数の多い同業大手より総会出席者数が多いことを自慢するような社長もいた。しかし重要なのは単なる数ではなく、意識の高い株主が出席して内容のある討論が行われるか否かであることはいうまでもない。というわけで、単なる人集めの手段でしかないような株主懇談会は下火になってきたものと思われる。

 ただ廃止の直接のきっかけとして一部株主のあまりにもひどいマナーの悪さがあったことも否定できない。某外食産業の総会で懇談会を開かない理由に関する質問に対して、以前開催したとき持参した水筒にワインを入れ、弁当箱に料理を詰めて持ち帰った人がいたからという回答を聞いて唖然としたが、考えてみると金城もそれに近い光景を目撃したことがある。例えば大勢の人が列を作って待っているのに、大皿の料理を全部自分の皿に移して持ち去ったり、弁当を積み上げて自由に取れるようにしてあったら一人で10個ほども抱えていったり等々である。

 もっとも悪いのは必ずしも株主だけではない。会社側が出席人数に対して十分な広さの会場と、十分な量の飲み物、食べ物を用意していたかというと、はなはだ疑問なケースも少なくないからだ。某文具会社の総会では、終了近くなると出席者が立ち上がってぞろぞろと出口の方へ移動を開始する。なにごとかと思ったら閉会宣言と同時に一斉に懇親会場めがけて全速力でダッシュ。さもないとと口に入るものは何ひとつ残っていないのでありました。

 とはいうものの会社側と株主側が総会とは違うくつろいだ雰囲気の中で企業の諸問題について語り合うことにはやはりそれなりの意味がある。いたずらに料理の豪華さを競う必要は無く、もっと気軽に発言できる場を設けることはできないだろうか。

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2018年12月11日 (火)

総会家金城 番外編その8 業績報告会

総会家金城 番外篇その8 業績報告会

 総会終了後、別途、事業説明会、経営近況報告会などと題して企業の業績や将来計画などについての説明が行われることがある。
特に総会で事業報告を行わないREITでは、ほとんどの場合投資法人に代わって資産運用会社のトップによる説明がある。

 説明会では、資料が配布されたりして内容も分かりやすく、総会より活発に質疑応答が行われる場合もある。

 説明会を開く会社は基本的に情報開示に積極的として評価できると思うが、ごく一部にこれを悪用する企業もあるので注意を要する。つまり総会で業況に関する質問、特に業績不振を追及する発言があると、それは説明会マターだとして回答を拒み、質疑応答を議案に直接関係する内容のみに限定して、とにかく一刻も早く総会を終了させようとするのである。

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2018年4月30日 (月)

総会家金城 番外編 その4 開会時刻

総会家金城 番外編 その4 開会時刻

 総会は10時開会(受付開始は9時または9時半)が圧倒的に多い。準備の社員はあまり早出しなくてもいいし、出席者は大体通勤ラッシュが過ぎた後に家を出ても間に合う。2時間ほど議論するとそろそろ昼食時間になり、質疑を打ち切って採決へ持っていっても異論が出にくいといいことずくめ。それ以外では11時から夕刻までの開会というのが若干あるが、さすがに10時より前や5時以降というのはほとんどない。

 ところで日本はよく鉄道のダイヤが世界一正確だといわれるし、百貨店では時報と同時に入口を開けて店員が「いらっしゃいませ」と頭を下げるなど、時間を守ることに関しては極めてシビアな国だが、総会も負けてはいない。ほとんどの場合、事務方が時計の秒針をにらんでいて「ただ今定刻になりました。社長(または会長)よろしくお願いします」と声を掛けるのを合図に始まる。金城の経験では、悪天候や交通渋滞などのためあらかじめ10分か15分程度開会を遅らせたことはあっても、なんとなくぐずぐずして定刻より数分遅れて始まるなどということはほとんどなかった。

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2005年12月 4日 (日)

サイゼリア (東証一部: 7581)

株式会社サイゼリア (東証一部: 7581) 欠席

11月29日(火) 午前10時

野田東武ホテル 「ベルアンジュ」
2F イーリス
  
 千代田インテグレと重複するため出席できなかったが、個人株主数の急増に伴い株主優待費用を引当金計上したため減益となったサイゼリアの総会はどんな按配であったか気に掛かる。

 とにかく世は大変な株主優待ブームである。機関投資家にとって不利益であるとか、外人株主はどうなるとかいわれながらも、その勢いはとどまるところを知らない。バブル期などには「優待、配当なんて鼻くそみたいなもの、株は値上がり益一本」なんてムードもあったのに、いまや証券マンが株主優待リストを抱えて顧客回りをする時代である。優待制度を持たない企業の総会やIR説明会では必ずといっていいくらい「どうして優待制度がないのか」と質問(時として詰問)する人が出る始末だ。

 確かに個人株主にとってユータイはオイシイ。だからその廃止/縮小の動きに激しく抵抗するのは当然だ。セブン&アイ・ホールディングスの設立に伴い食事券の発行取り止めを打ち出したデニーズジャパンの総会大混乱がいい教訓だ。しかし優待券の出し過ぎで減益ということになると笑い事では済まされない。既に書き入れ時に優待券を握り締めた株主が殺到し、ゼニを払ってくれるお客が締め出される傾向が出たため、あわてて週末の優待券利用に制限を加えたワタミの例もある。優待貧乏くらいで済めばよいが、優待倒産なんてことにならないようご用心。

 もちろん株主優待制度が個人株主数増加に与える効果が企業にとって必要な場合もあることは否定しないが、要は「ほどほどがいいのよ。ほどほどが」ということ。企業はあくまでも利益をあげるのが目的であって、万一にも「儲けて税金を払うくらいなら優待で還元してしまった方が」なんて考えているとしたら経営者失格といわざるを得ない。

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